「富士山ごてんば丼祭り」開催記念企画【出店者インタビュー Vol.1】ナガイ酒店さん

「富士山ごてんば丼祭り」開催記念企画【出店者インタビュー Vol.1】ナガイ酒店さん

2024年10月23日

 

大正11年に創業し、地元に愛される酒店のナガイ酒店さんにお話をうかがいました。

ナガイ酒店さんは酒米から自家生産したオリジナルブランドの日本酒「銀明師」を作られています。
御殿場にこだわった材料で作られた銀明師のこだわりや、地元である御殿場について聞くことができました。

 

 

コロナがきっかけです。小売業というのは、他の人が作ったものを売るという仕事であり、コロナをきっかけにそこが不安になりました。なので、自分たちで作った価値のあるものを持たなければと思ったというところがはじまりです。

そこで、御殿場で酒米を作ったら面白いんじゃないかと思って、地元の五味機械産業さんに協力してもらい酒米作りを始め、酒米の品種である「山田錦」と「五百万石」の2品種を作りました。

最初の年に3等米ができ、この2品種のブレンド酒としてはじめは売り出しました。
カルテック農法という持続可能な方法で米を作り、この翌年は2等米、さらに次の年は1等米ができました。

今年は「山田錦」一本で作っています。

※「等米」とは:農産物検査法で定められている米の等級。規格外、 3~1級とあり、農協が等級を定める。

 

 

作ることのできるお酒の幅を広げるためです。

日本酒は、酒米の精米具合で味やランクが異なります。精米というのは、心白(米の中心の白濁している部分)を残してその周りを削る作業のことです。(例えば精米具合60%というのは、心白の周りを60%残し、40%削るということ)精米具合が50%を超えないと「純米大吟醸」を謳うことはできません。

五百万石は育てるのは簡単なものの、精米がうまくいかない。一方で「山田錦」は精米がやりやすく、作りやすいお米なんです。

 

ナガイ酒店さんオリジナルブランド「銀明師(ぎんめいすい)」

 

 

御殿場でしか、ナガイ酒店でしかできないお酒であることです!

酒米は地元農家と協力し自家生産しているし、水も、ミネラルが豊富で綺麗な富士山の伏流水を使っています。作り手も御殿場の人間です。

御殿場という地の環境を活かし、米から作っている「銀明師」は、誰にも真似できないお酒だと思っています。

酒米を作る過程でも、農家さんを間近で見て、お米の品質を保つための技術もすごいと思っています。次の年の稲作の準備を刈り取った後からはじめ、田起こしもミリ単位で行ったり、数値を細かくとったり…という精密な仕事です。

ワインの温度を基準にして、 16℃台になると香りが楽しめると思います。食事に合わせて楽しんでもらいたいです。

 

都会ではないし田舎でもない、けれども自然はいっぱいあるという、ストレスを感じない環境です。

 

水は食において一番大事。御殿場がもつ富士山の伏流水は、自慢できるものだと思います。

 

御殿場は隠された魅力がたくさんある街です。


お酒や食べ物、土地、人など、御殿場の魅力を、今回のイベントを通じて知ってもらいたいと思います!

 

御殿場という地や原料への強いこだわりをもったナガイ酒店さん。 当日は、 こだわり抜いた「銀明師」を飲むことができます。ぜひお楽しみください!

 

Instagramでの紹介もご覧ください!
ナガイ酒店

大正11年に創業。地元に愛され、地域に貢献できるお店を目指している。銘酒、限定酒、無名の銘酒などの日本酒、焼酎、ワイン、梅酒などを取り扱っている。名物はお店オリジナルブランドの「銀明師(ぎんめいすい)」。酒米から自家生産し、御殿場のお米・富士山の伏流水をふんだんにつかったこだわりの地酒。

 

店舗情報

店名ナガイ酒店
住所〒412-0006 静岡県御殿場市中畑 1762
電話番号0550-89-0648
営業時間9:00~19:00
定休日毎週水曜日
駐車場店頭前にあり
ホームページhttps://www.nagaisaketen.com