【「第2回 酒と食のフェスティバル」出店者インタビュー】北駿地域若手担い手交流会 代表 勝亦さん 〜御殿場の農業を次世代へ〜

【「第2回 酒と食のフェスティバル」出店者インタビュー】北駿地域若手担い手交流会 代表 勝亦さん 〜御殿場の農業を次世代へ〜

御殿場・小山地域で活動する「北駿地域若手担い手交流会」について、お話を伺いました。


ー北駿地域若手担い手交流会の紹介をお願いします。

この会は、御殿場・小山地域の若手農業者が集まり、交流を深めながら農業の定着を促進するために結成されました。設立当初は45歳以下のメンバーで構成されていましたが、現在は年齢制限を設けず、実質的に地域の若手農業者が集まり、農業の未来を模索しながら試行錯誤を繰り返す場となっています。

ーどのようなメンバーが所属しているのでしょうか?

現在、約10名のメンバーが所属しており、それぞれ異なる作物を育てている農業者です。

ー御殿場地域の農業における課題はありますか。

最も大きな課題は若手の不足です。交流会のメンバーを見ると、20代の農業者がほとんどいません。そのため、新規参入を促そうとしても対象となる若手が少ないのが現状です。

ー農業を続けていくために、どのような対策を考えていますか。

ひとつの解決策として、若い人を雇用できる環境を作ることが重要です。しかし、農業で雇用を維持するには、それに見合う収益が必要です。そのため、収益向上やコスト削減に取り組みながら、農業を持続可能な産業にするための方法を模索しています。

また、東京など都市部の消費者に向けた情報発信にも力を入れ、農産物の価値を高める取り組みを進めています。

ー具体的な取り組みについて教えてください。

イベントへの出店を通じて、加工食品の開発や販売モデルの構築を進めています。例えば、ねぎ焼きを提供することで、農産物を加工することで付加価値を高める取り組みを行っています。

また、「御殿場カタログギフト」を企画し、地元の農産物や加工品を全国の人々に届ける仕組みを作りました。特に、保育園留学のプログラムを利用する方々にギフトを提供し、御殿場の農産物に興味を持ってもらう活動を進めています。

ー今後の目標や取り組みたいことはありますか。

農業を楽しく続けられる環境を作ることが一番の目標です。以前は、新規就農後に絶望的な状況を経験しましたが、今は前向きに取り組んでいます。農業をより持続可能で魅力的な仕事にするために、新たな取り組みを続けていきます。

屋外の作業場で答える勝亦さん

ー御殿場市政70周年に対して感じることはありますか。

近年、地元の高校生や大学生がまちづくりに積極的に関わる動きが増えていると感じます。高校生が農産物を活用した化粧品開発に取り組んだり、大学生が農業に興味を持ち手伝ってくれる機会も増えました。行政の後押しもあり、自分たちで課題解決に取り組む動きが芽生えているのを感じています。

ー「酒と食のフェスティバル」への出店について教えてください。

当日は、トマトを始めとした新鮮な野菜と、お米や干し芋等も販売する予定です。また、お酒に合うピクルスの開発にも取り組んでおり、今回のフェスティバルで新商品を発表する計画です。

ファーマーズ御殿場で販売されている勝亦さんの「ごちそうピクルス」と「干し芋」

ー最後に、御殿場の魅力やイベントに来場される方へのメッセージをお願いします。

御殿場は富士山が美しく、食や自然に恵まれた素晴らしい地域です。イベントに来場される皆さんには、ぜひ御殿場の農産物を味わい、食文化を楽しんでいただきたいです。この機会に御殿場の魅力を存分に感じてください!